オリエンタル・マースカレー(学校給食の味を思い出す)

3.5
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この味はあの時代のカレーライス

オリエンタルの商品は、味もデザインも時代に流されず無理に迎合しようとしないから、半世紀を超えても定番ですね。マースカレーを食べると昭和の風景、家族・学校の記憶が甦ります。

オリエンタルマースカレー

優しい味のルゥ、溶け込んだ野菜のうまさ

マースカレーの味
風味は違いますが「元祖ボンカレー」や「ククレカレー」などとコンセプトは近く、子どもからお年寄りまで食べやすい。辛さやスパイス、素材を主張せず地味だけど普通に美味しい。トッピングなしでも物足りなさを感じないボリューム。

ちなみに「元祖ボンカレー=現在店頭販売は沖縄のみ、その他地域はネットで購入できます」と「マースカレー」の内容量は200グラム。いま販売されているレトルトカレーのほとんどは180グラム以下。具材の量の違いで20グラムは意外と大きいです。

学校給食で食べたカレーの味?

カレーが学校給食に採用され始めたのは、昭和40年後半からのようです。最初はソフト麺にカレーという組み合わせから始まり、昭和50年代初めに給食にご飯メニューが追加され、カレーとの組み合わせも始まっています。子どもたちの好きなメニュー1位でした。献立表でカレーの日が待ち遠しかった世代。

学校給食のカレー

学校給食の味
※上記写真はイメージでマースカレーとは関係ありません。

「オリエンタル・マースカレー」の味は、当時の学校給食にもっとも近いような気がします。全国では違うと思いますが、東海地域の学校給食では、レシピに影響していたかもしれません。(オリエンタルが直接ルゥ等を供給していたかは分かりません)

マースカレーは1962年の発売

オリエンタルのHPによると、マースカレー(粉末)の発売は1962年(昭和37年)ということです。レトルトタイプの発売は後年のようですが、2023年時点で50年を超えるロングセラーですね。

昭和37年はどんな時代?

日本の総人口は約9520万人(統計で1億人を超えたのは、5年後の昭和42年)です。日本の高度成長時代中盤に入った頃で、2年後の「東京オリンピック」にむけ、オリンピック特需と呼ばれた好景気が始まった年。

社会・世情

昭和37年

  • 東京都の定住人口が1000万人を超える(世界初ということです)2022年時点の推計人口は約1400万人です。
  • テレビの普及台数が1000万台を超える。世帯普及率は50%弱ということです。しかし翌年(昭和38年)には1600万台(世帯普及率は約80%)に急増しています。「昭和39年の東京オリンピック」の影響が大きかったようです。ちなみにカラー放送は2年前に始まっていましたが、まだまだ白黒テレビ全盛ですね。この頃のテレビの価格は白黒で6万~7万円、カラーだと20万円近くしたようです。大卒初任給が1万5千円弱、高卒だと1万円にも満たない頃で、カラーは年収を大きく超えるほどですね。また牛乳15円、銭湯19円、ラーメン50円の時代です。オリエンタルHPによるとマースカレー(粉末タイプ)発売時の価格は70円ということです。
  • 「名古屋テレビ放送=メ〜テレ」が開局、広島テレビ放送が開局。
  • リポビタンD(大正製薬)の発売。また日本各地でコカ・コーラボトリング社が設立されるなど、コカコーラの本格的な普及が始まったのは、この頃からです。
  • ジャニーズ事務所が創業

流行歌など

  • 橋幸夫&吉永小百合さんの「いつでも夢を」
  • ジェリー藤尾さんの「遠くへ行きたい」
  • 中尾ミエさんの「可愛いベイビー」
  • 倍賞千恵子さんの「下町の太陽」

海外ではビートルズがレコードデビューした年です。

オリエンタルの関連商品
オリエンタルカレー(昭和から続く懐かしい味)
発売から半世紀を超えて愛される即席カレー。久しぶりに「オリエンタルカレー」を食べてみました。カレーの”粉粉感”が懐かしいカレーライスの原点です。
オリエンタル・グァバ(トロピカルな味だがね)
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昭和から続く缶コーヒーの味も素晴らしい!

日本で最初に発売された「UCC缶コーヒー」をはじめ、発売から30年以上の定番コーヒーをまとめています。 昭和缶コーヒー

 

 

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