なごや七福神めぐり(7か所の寺院のご利益とルート)

名古屋七福神巡り

七難即滅と七福即生
1日ですべての巡礼も可能

福の神(#なごや七福神)として多くの人に親しまれる「#七福神」。恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋天、寿老人、弁才天の7柱の福徳神です。名古屋市内にはそれぞれの神さまを祀った寺院があります。七福神めぐりをすると「七難即滅=七つの災難を除く」「七福即生=七つの幸福を授かる」といわれています。

[目次]

このページに掲載している写真は実際に巡礼して撮影したものです。また各寺院の情報は公式サイトからの情報、またはチラシなどから出典しています。当サイトと各寺院は関係がございませんので、参拝やイベント等については、該当する寺院へお問合せください。また暑い季節に参拝される場合は、熱中症にお気をつけください。
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笠寺観音[恵比寿]-南区

尾張四観音のひとつにもなっています。ご詠歌の流れる心落ち着く寺院です。

笠寺観音

笠寺観音

  • 正式名:笠覆寺(りゅうふくじ)
  • 創建:天平733年(奈良時代)
  • 本尊:十一面観音

(1)恵比寿様

商売繁盛の恵比寿様

右手に釣り竿を持ち左脇に鯛(タイ)を抱える喜びのお姿が特徴的な福の神。古くから漁業の神様、商売繁盛の神様として親しまれています。

(2)ご利益は商い運を授ける

  • 商売繁盛
  • 財産運

(3)所在地

  • 住所:名古屋市南区笠寺町上新町83番地
  • 開堂時間:8時~16時
  • アクセス:名鉄本線「本笠寺駅」下車。徒歩5分程度

笠寺観音(七福神の恵比寿様)の歴史や写真、ご利益・御朱印
年中行事・イベント・案内図(ルート)も掲載

宝珠院[大黒天]-中川区

静かで風雅な境内が素晴らしい!「中郷不動」とも呼ばれています。

宝珠院

宝珠院(名古屋)

境内はたくさんの木々に囲まれ、木漏れ日を浴びた本堂やお地蔵さんが美しい寺院です。また手入れの行き届いた見事なお庭があります。

  • 名称:宝珠院=ほうじゅいん
  • 正式名:如意山寶珠院常楽寺(別称:中郷不動)
  • 創建:天平元年729年(奈良時代)
  • 本尊:薬師如来

(1)大黒天(だいこくてん)様

開運招福の大黒天

右手に小槌を持ち大きな袋を背負うお姿が特徴の福の神で、大黒さんの愛称で慕われています。「貧窮転じて大福長者の願い」といわれています。

(2)ご利益は開運招福

  • 開運
  • 招福

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市中川区中郷1丁目11
  • 拝観時間:9時~17時(御朱印は16時まで)
  • アクセス:地下鉄東山線「高畑駅」下車。①出口から西へ約500メートル(徒歩10分程度)

宝珠院(七福神の大黒天)のの歴史や写真、ご利益・御朱印
年中行事・案内図も掲載

福生院[毘沙門天]-中区

ビジネス街にある寺院

福生院

福生院(袋町お聖天)

ビジネス街にある寺院で「袋町お聖天」として親しまれています。境内には七福神、若玉福稲荷大明神(お稲荷さん)、出世大師も祀られています。また六角堂には十二支の守り尊が祀られており、さまざまな祈願ができます。

  • 正式名:福生院=ふくしょういん
    (別称:袋町お聖天=ふくろまちのおしょうでん)
  • 創建:至徳3年(1386年)室町時代にあたります。
  • 本尊:大聖歓喜天(かんぎてん)|お聖天さん

(1)毘沙門天(びしゃもんてん)様

七福即生の毘沙門天

紀元前500年~1000年頃から存在するとされる神様です。また多聞天または北方天(北の方角を護る神様)など、さまざまな呼び名があるようです。現世利益を授ける神様といわれています。

(2)ご利益は七福即生

  • 善行を行う者への勇気を与える
  • 福徳を授ける

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市中区錦2丁目5-22
  • アクセス:地下鶴舞線・桜通線「丸の内駅」下車し⑤番出口から徒歩5分程度。「袋町通り=ふくろまち通り」沿いです。「丸の内駅」は改札から⑤番出口まで距離があります。東山線「伏見」駅からも徒歩10分以内です。

福生院(七福神の毘沙門天)の歴史や写真、ご利益・御朱印
年中行事・案内図(ルート)

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辨天寺[弁財天]-港区

唯一女性の神さまを祀る穏やかな寺院

辯天寺

辨天寺(名古屋市港区)べんてんじ

七福神の中で唯一女性の神さまを祀る寺院。池のほとりにあり静かで穏やかな場所です。

  • 正式名:辯天寺=べんてんじ(別称:多加良辯天寺
  • 創建:1925年(大正14年)
  • 本尊:辯才天(ご本尊が七福神となっています)

(1)弁才天(べんざいてん)様

福徳自在の弁才天

「弁才天」さまは、日本では奈良時代(710年~794年)頃から信仰されています。学問や芸術などの知を司るともいわれます。「辯財天」または「弁財天」と書く場合もあります。

(2)ご利益は福徳自在

  • 才を助け知恵を授ける
  • 芸事の上達
  • 福を授ける

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市港区多加良浦町4丁目278
  • アクセス:地下鉄東山線「高畑駅」下車。市バス④番乗り場から「多加良浦」行きに乗車し「弁天裏」で下車。または名鉄本線「神宮前」駅前の市バス「神宮東門」⑤番から「多加良浦」行きに乗車し、「弁天裏」で下車あと徒歩で約5分です。乗車時間はいずれも20分~30分くらいかかります。
  • 本堂内は撮影禁止

辯天寺(七福神の弁才天)の歴史や写真、ご利益・御朱印
案内図(ルート)も掲載

成田山 萬福院[福禄寿]-中区

繁華街にある成田山の別院

萬福院

成田山萬福院(まんぷくいん)

名古屋中心部の栄にある成田山(大本山は千葉県成田市)の分院です。節分会は良く知られており多くの人が参拝されます。

  • 正式名:成田山 萬福院(まんぷくいん)
  • 創建:延宝4年(1676年)から元禄4年(1691年)この場所への再建は1955年(昭和30年)
  • 本尊:不動明王

(1)福禄寿(ふくろくじゅ)様

延寿福楽の福禄寿

幸福・財産・長寿の三徳を具現化した道士(僧侶)といわれています。また福禄寿は「寿老人=じゅろうじん」と同体異名(同じ神様)とされることもあります。

(2)ご利益は延寿福楽

  • 幸福を授ける
  • 長寿を授ける

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市中区栄5丁目26-24
  • アクセス:地下鉄名城線「矢場町」下車し③番出口から徒歩3分程度(通称100メートル道路沿いを東に約300メートル)
  • 参拝時間:9時から17時(ご祈祷受付は16時30分まで)

萬福院(七福神の福禄寿)の歴史や写真、ご利益・御朱印
年中行事・案内図(ルート)

 興正寺[寿老人]-昭和区

多くの仏像が鎮座する寺院

興正寺

八事山興正寺(こうしょうじ)

尾張徳川家の祈願寺として繁栄し、地元では「八事観音」とも呼ばれ親しまれています。平成26年(2014年)に「釈迦牟尼大仏=しゃかむにだいぶつ」が山門前に建立されています。また大名古屋十二支では卯年(うさぎ年)の護り本尊「文殊菩薩」の霊場でもあります。

  • 正式名:遍照院、普門院(西山普門院)、遍照院(東山遍照院)
  • 創建:1688年(貞享5年)江戸時代にあたります
  • 総本尊:大日如来

(1)寿老人(じゅろうじん)様

不老長寿の寿老人

中国の伝説上の人物とされ長寿の神様とされています。また寿老人は「福禄寿=ふくろじゅ」と同体異名(同じ神様)とされ、延寿の神様とされています。

(2)ご利益は不老長寿

  • 病の平癒と健康を授ける
  • 寿命を延ばす

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市昭和区八事本町78
  • アクセス:地下鉄鶴舞線「八事駅」下車。①番出口より山門まで徒歩約4分(実測)。

八事山興正寺(七福神の寿老人)歴史や境内の写真
おもな縁日・案内図(ルート)

大須観音[布袋尊]-中区

平日の参拝者も多い賑やかな寺院

大須観音

大須観音

「大須の観音様」として全国的にも有名です。毎年2月の節分には七福神を乗せた宝船が出て多くの人で賑わいます。

    • 正式名:北野山 真福寺 寶生院=ほうしょういん
    • 創建:元弘3年(1333年)鎌倉時代にあたります。
    • 本尊:聖観音

 

(1)布袋尊(ほていそん)様

諸縁吉祥の布袋尊

太鼓腹に袋を担いだお姿が特徴の福の神。中国の唐代末から五代の時代(900年~960年頃)にかけて実在したと伝えられる仏僧。七福神には室町時代(1336年~ 1573年)からといわれています。

(2)ご利益は諸縁吉祥

  • 縁結び
  • 喜びを授ける

(3)所在地

  • 住所:愛知県名古屋市中区大須2丁目21-47
  • アクセス:地下鉄鶴舞線「大須観音駅」下車し④番出口からすぐです。

大須観音(七福神の布袋尊)のあらまし、ご利益・御朱印
おもな年中行事・案内図(ルート)

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7つの寺院めぐり
1日乗車券でお得に参拝

7つの寺院は名古屋の公共交通機関(地下鉄・市バス)で巡ることができます。いずれも最寄り駅から近く徒歩10分程度以内です。寺院を巡る順序は決まっていないということです。

なごや七福神めぐり(場所)

  • 上記はおよその位置です。
  • 境内の広さは興正寺がもっとも広く、次い笠寺観音>宝珠院>大須観音>辯天寺>福生院>萬福院です。
  • いずれも「真言宗」に属する寺院です。お賽銭箱が多いため小銭を多く準備しましょう。

最寄り駅

福生院(中区) 地下鉄鶴舞線・桜通り線「丸の内」駅 5番出口から徒歩5分程度(※)
萬福院(中区) 地下鉄名城線
「矢場町」駅
3番出口から徒歩3分程度
大須観音(中区) 地下鉄鶴舞線
「大須観音」駅
4番出口を出てすぐ
興正寺(昭和区) 地下鉄鶴舞線・名城線「八事」駅 1番出口から徒歩5分くらい。
宝珠院(中川区) 地下鉄東山線
「高畑」駅
1番出口から徒歩8分~10分程度
辯天時(港区) 市バス
「弁天裏」停留所
地下鉄「高畑」駅、または名鉄本線「神宮前」駅前から市バスに乗り換え。神宮前のバス停までは地下鉄名城線「熱田神宮伝馬町」から徒歩5分くらい。
笠寺観音(南区) 市バス
「笠寺西門」停留所
地下鉄桜通線で「桜本町」を下車し④番出口から南方向に徒歩15分程度です。(出口からほぼ直線で笠寺西門交差点を左折してずぐ)桜本町から市バス(新瑞13系統・新瑞14系統・笠寺11系統南巡回)利用では下車してすぐです。また1日乗車券は使えませんが、名鉄本線「本笠寺駅」からは徒歩で5分くらい。

福生院については、地下鉄「丸の内駅」の改札から5番出口まで、構内を歩く距離が長いです。個人的には「伏見駅」から歩く地上ルートのほうが分かりやすい気がします。(8分程度)行き方は「伏見駅」1番出口を出て大通りを北方向に歩き、「伏見袋町」を右折。その後、袋町通りを東(栄方向)に進み、3つ目の交差点を越えてスグです。

午前中10時頃から参拝出来れば夕方くらいまでに、1日ですべての寺院を参拝することも可能です。ただ滞在時間等や季節(秋から冬は日没が早い)を考慮した場合は、2回に分けて計画されるほうが良いかと思います。11月~2月は午後3時をまわると、陽が傾き始めます。また御朱印の受付は午後4時くらいまでが多いです。夏は移動や参拝時に熱中症に注意が必要です。

巡礼ルート(ご参考)

「辯天寺」から「宝珠院」は、地下鉄「熱田神宮伝馬町」駅から名鉄「神宮前駅」のバス停まで歩き(5分程度)その後、市バスで「弁天裏」行きを利用。「宝珠院」から「辯天寺」は、地下鉄東山線の「高畑」駅前から市バスで「弁天裏」行きが便利だと思います。※本数は30分~1時間に1本程度で少ないです。いずれもバスの乗車時間は長く、「弁天裏」まで20分~30分程度かかります。

「笠寺観音」は地下鉄桜通線「桜本町」駅から、市営バスに乗り「笠寺西門停留所」より徒歩で約1分。「桜本町」駅4番出口から南方向(大通りを直線)に、歩いて直前の左折交差点まで約15分(冬の晴れた日の実測)です。また1日乗車券は使えませんが、名鉄本線の普通電車で「神宮前駅」から「本笠寺駅」が楽です。片道210円(2024年4月現在)です。

(1)名古屋市西部の方(中村区・中川区方面)

地下鉄「高畑」駅を起点とした場合は、宝珠院(市バスで)→辯天寺(市バスで名鉄神宮前駅に)→笠寺観音興正寺萬福院大須観音福生院

(2)名古屋市東部と北部の方(守山区・名東区・北区・千種区方面)

地下鉄「矢場町」駅を起点とした場合は、萬福院大須観音福生院宝珠院(市バスで)→辯天寺(市バスで名鉄神宮前駅に)→笠寺観音興正寺

(3)名古屋市南部の方(熱田・南・港区方面)

名鉄「神宮前」駅を起点とした場合は、辯天寺(市バスで高畑駅に)→宝珠院福生院大須観音萬福院興正寺(地下鉄桜通線 桜本町駅と市バスを利用)→笠寺観音

(4)名古屋市中心部の方は、地下鉄「矢場町」駅を起点に、萬福院から参拝してはどうでしょうか。

(5)昭和区・瑞穂区・天白区の方は、地下鉄「八事駅」を起点に、興正寺から参拝してはどうでしょうか。

(6)緑区の方は、広い地域のため絞り込みはできませんが、笠寺観音あたりからスタートが良さそうです。

1日乗車券がお得!

交通機関で巡る場合は地下鉄・市バスが1日の乗り放題になる「地下鉄・バス全線1日乗車券」がお得です。特に土日・祝と8日は「ドニチエコきっぷ」が超お得です。市バス内でも購入できますが、売り切れの場合があるため事前購入が便利です。

料金

2024年1月現在です。

  • 大人:870円(地下鉄のみは760円)
  • 子ども:430円(地下鉄のみは380円)
ドニチエコきっぷ

土日・祝と毎月8日(曜日に関わらず利用可能)で、地下鉄・バスが乗り放題。土日と祝日はバスの本数が少ないため注意が必要です。

  • 大人:620円
  • 子ども:310円
自動車・バイクの場合(駐車場はあるの?)

自動車ならカーナビでルート検索で容易ですね。宝珠院、笠寺観音、興正寺は専用の駐車場があります。(有料あり)しかし年末年始やイベントなどの混雑時は駐車場が閉鎖されることがあります。その他の寺院は専用駐車場がないようです。

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#なごや七福神めぐり #なごや七福神