浅野祥雲のコンクリート塑像(五色園内の作品)

浅野祥雲のコンクリート塑像(五色園)
浅野祥雲氏の塑像に魅せられた一人です。これまでの散策で写真に残した塑像を掲載しています。(当サイトは宗教法人「五色園」様とは関係ございません)

目次

世代を超えて受け継がれた
記憶を刺激する塑像群

  • 信行両座(五色園)

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愛知県日進市にある「五色園(ごしきえん)=浄土真宗の寺院」の広大な敷地に、コンクリート塑像作家「浅野祥雲=あさの しょううん」氏の素晴らしい作品が数多く分立しています。

親鸞聖人と時代の伝承

塑像の多くは人の目線より少し高いところから、語り掛けるようなお姿です。多くの寺院に祀られている厳かな仏像と違い、誰もがいつの日か聞いた昔話から想像したことのある人物、歴史絵巻に描かれているような既視感に近い情景を感じます。

塑像は浄土真宗の宗祖である「親鸞=しんらん」聖人の伝承を中心に、その生涯や教え同じ時代を生きた衆生の物語であり、幾世代を超えて受け継いできたであろう、心の隅に刻まれた風景や潜在的な記憶が刺激されます。

親鸞聖人について[超簡単な説明]

親鸞(しんらん)聖人(1173年-1262年)は、鎌倉時代前半から中期にかけての日本の仏教家(※)で「浄土真宗」の宗祖とされています。9歳で出家し比叡山(天台宗の総本山)で修行され、29歳で比叡山と決別してから、のちに師と仰ぐ法然(ほうねん)上人(1133年-1212年)に出逢います。法然上人は「浄土宗」の宗祖の一人とされています。上人と出逢うまでの苦難は「六角堂百夜祈願」などで知ることが出来ます。※「非僧非俗」で僧でもなく俗人でもない、またその反対という解釈もあるようです。

親鸞聖人は平安末期に生まれ、伝承の多くは鎌倉時代です。浅野祥雲氏は明治24年のお生まれで、「五色園」の開山は昭和9年ということです。
日本の時代区分

浅野祥雲の塑像(一覧)

塑像は園内の広い範囲に分立しています。各塑像ごとの距離は大きく離れておらず、事前にルートを知っておくことで、数時間ですべてを巡ることが可能です(※)。しかし分かりにくい場所、たいへん険しい道を通る場所も少なくありません。自然の中に塑像が建てられており訪れる季節によっては、ハチやヘビなどとの遭遇が心配なところもあります。各ページには、塑像の写真や伝承だけでなく、見学時の注意点や設置場所までのルートを分かりやすく掲載しています。
※晩秋から冬の期間にすべてを巡った場合は、おおむね3時間程度(見学時間や歩き方でかわります)
月見の宴 信行両座 赤山明神貴婦人解逅
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身代わりの名号 縁結び弁財天女 川越の名号
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不動明王尊 御田植 桜ケ池大蛇入定の由来
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御流罪 親子悲願仏 鈴虫松虫の剃髪得度
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肉付の面 日野左衛門門前石枕 五劫思惟仏
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六角堂ご参篭雲母坂お通い 板敷山弁円狙撃 弁円悔悟
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六角堂(百夜祈願) 箱根権現御饗応 日吉丸矢作橋出世の糸口
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夜盗耳四郎聞法の場
夜盗耳四郎聞法の場
  • 暑い季節の散策は熱中症にお気をつけください。
  • 秋から春は散策がしやすいものの、園内は林が多く早くに薄暗くなります。(晴れた日でも10月を過ぎると午後4時には塑像付近は薄暗い)

五色園(五色山大安寺)

浄土真宗の寺院(単立の宗教法人)で、公開情報によると1934年(昭和9年)に森夢幻師(初代管主)により開山されています。2024年で90年ですね。日本で唯一の宗教公園で広大な敷地に、ほとんど手つかずの自然が多く残されています。春には美しい桜、秋には鮮やかな紅葉が見られます。

  • 作法等は東本願寺の形式を継承するものの東西には関係ないということです。
  • 森夢幻師(1866年-1962年)は愛知県葉栗郡浅井(現在の一宮市浅井)出身の教育者、仏教伝道師で、多くの信奉者からは「昭和の親鸞」と尊敬されているそうです。

風が揺らす木々の音、小鳥のさえずりを聞きながらの散策は実に爽快です。市街地に近い場所にある公園でたいへん貴重だと思います。「五色園」の名も松竹梅、桜、紅葉の五種の樹木の彩りが由来になっているそうです。

秋から春の風景は素晴らしい!

五色園の自然

10月下旬ごろからは園内のいたるところで、ドングリなど木の実が落ちる音、秋風になびくススキの群れ、晩秋から初冬の晴れた日は、冷たい風が心地よく感じるくらいです。浅野祥雲氏の塑像だけでなく、風景そのものに懐かしさや既視感を感じるローケーションが多くあります。

浅野祥雲氏

「浅野祥雲=あさのしょううん」(1891年 – 1978年)は、岐阜県中津川市出身のコンクリート像作家です。経歴等についてはwikipediaに掲載されています。五色園のある日進市の資料によると、園内の塑像制作は1930年(昭和5年)ごろから始まり、10年がかりで多くの作品を残されたということです。また「五色園」だけでなく、犬山市の「桃太郎神社」など東海地域を中心に多くの塑像作品を残されています。

「五色園」以外のおもな塑像

ほかに人物像としては龍泉寺(名古屋市守山区)の境内に立像があります。

交通機関で訪れる場合

交通機関を利用される場合は、名古屋市営地下鉄「東山線・星が丘駅」から、名鉄バスで「五色園行き」に乗車し、終点で下車してスグの場所です。名鉄バスの運賃は片道540円(2024年5月現在)で、所要時間は30分~40分程度です。「五色園行き」は終点までのルートが2つありますが、いずれの便に乗車しても同じです。

  • 開門時間は8時~17時
  • 年間を通して散策できます。
  • 入場は無料
  • 車で行かれる場合は無料駐車場があります。
Googleマップ[表示]

所在地は 愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932番地31

園内の塑像設置(目安)

五色園の塑像マップ

  • 上記マップは当サイトで作成しています。
  • 各場所の距離感は目安程度でお願いします。
  • 番号は塑像の近いエリアで掲載しており、「五色園」が塑像付近に掲げられた番号ではありません。
  • PDFで閲覧・印刷できます。(こちらから)

テーマパークのカテゴリと思いますが、レジャーを目的とした公共の公園ではなく、休憩場所などはないようです。一般参拝者用のトイレは本堂近くに1か所のみです。(飲料水の自販機も同じ)暑い季節に散策する場合は、熱中症対策が必要です。平日はたいへん静かな場所です。また宗教施設であり霊園もあるため配慮が必要かと思います。公園利用の注意事項などは、公式サイトをご参照ください。