八百富神社(蒲郡市)竹島から見る海は絶景!

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三河湾に浮かぶ弁才天の島
(850年近い歴史)

平安末期から続く弁才天信仰のパワースポット

八百富神社(竹島)

「八百富神社=やおとみじんじゃ」は愛知県蒲郡市の三河湾(沖合約400m)に浮かぶ「竹島」に鎮座する神社で、日本神話の女神「市杵島姫命(イチキシマヒメ)=竹島弁才天」を主祭神として祀っています。(弁才天は弁財天とも書きます)

[目次]

海に囲まれた神域(パワースポット)

蒲郡市の三河湾に浮かぶ竹島
▲竹島園地の海岸から徒歩で竹島橋(約400m)を渡ると神域です。参拝したのは2月下旬で橋の上は強い風が吹いていました。

八百富神社の鳥居

八百富神社 由緒
▲鳥居の近くには由緒が書かれています。

「八百富神社」は、安徳天皇(平安末期の81代天皇)時代で1181年の創建と伝えられています。1145年三河国司の三河守となった藤原俊成(ふじわら としなり)公が、風光明媚な江州竹生島(現在の滋賀県琵琶湖に浮かぶ竹生島)に似ているこの島に、竹生島弁才天を勧請(神霊を分けること)したことが始まりとされています。(八百富神社公式サイトより一部抜粋し転載

八百富神社の石段
▲境内に続く石段(神社エリアまで3分程度)

日本神話の神々が祀られています

(1)宇賀神社

宇賀神社
▲石段を3分ほど上がると最初に「宇賀神社」が鎮座されています。祀られてる「宇迦之御魂神=ウカノミタマ」は女神で穀物の神さまということです。

(2)大黒神社

大黒神社
▲「宇賀神社」の対面近くには「大黒神社」が鎮座されています。祀られている「大国主神=オオクニヌシ」は良縁祈願のご利益があると伝えられています。

(3)千歳神社

千歳神社
▲藤原俊成公を祀っています。

祈願の馬(八百富神社)
▲冬の風が強かったものの春の気配を感じる日差しの中に、八百富神社の紋章を携えた神馬が祀られています。祈願のために奈良時代から奉納される習わしということです。(全国多くの神社でみられます)

(4)八大龍神社

八大龍神社
▲海の神とされる「豊玉彦命=トヨタマヒコ」様が祀られており、竹島を守護する龍神様と伝えられています。

竹島弁才天を祀る本殿

竹島弁財天を祀る本殿

芸事・財福の御利益
▲「弁才天=市杵島姫命の神」は七福神の神さまとして有名ですね。女性の神さまで芸ごと(音楽や芸術)を司る女神です。また弁財天とも書き福徳を授けるともいわれます。

愛知県では「なごや七福神」を祀る「辯天寺=べんてんじ」が有名です。日本三大弁天のひとつ、滋賀県の琵琶湖に浮かぶ竹島の「宝厳寺=ほうごんじ」が本院であり「八百富神社」の由来や歴史と重なります。

八百富神社の福種銭

福種銭(八百富神社)

 

福種銭(ふくたねせん)は御祈祷された10円が入っており、財布などに入れておくと福徳のご利益を授かるとされています。全国でも多くの神社にありますが、愛知県では「八百富神社」が有名です。また本殿の前には記名帳が置かれており、名前を書くことで、後日に薪で燃やす護摩祈祷が行われます。いずれも初穂料は100円です。

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島から見る絶景の三河湾

「八大龍神社」の右側には階段があり、島の反対側に降りることができます。荒天時以外は順路になっており、島の周囲を右回りで竹島橋まで続く道があります。まじかに綺麗な海が広がり絶景を楽しむことができます。

竹島から望む三河湾
▲石段を下りた場所に建つコンクリートの柱には、昭和10年7月の建設とあります。およそ90年の間、蒲郡の海から波風を受けてた柱です。昭和34年(1954年)9月の「伊勢湾台風」では、直撃はなかったものの複数の堤防が決壊し、蒲郡市内では家屋の倒壊で亡くなった方もいるそうです。昭和から令和に続く長い歴史が刻まれてると想像しました。

この場所からは豊橋市や渥美半島方面の海を望むことができます。左の写真の左上に見える島は無人島の「大島」です。夏には海水浴場が開設されます。

三河湾の絶景
▲海岸につくられた遊歩道から見る海は素晴らしい景色です。岩場に建つ「常夜灯」は古い歴史を感じさせてくれます。現在は灯すことがないようです。

竹島橋まではゆっくり歩いて8分~10分程度です。(起伏のある道でベビーカーや小さな子どもは危険もあり避けるべきです。また風の強い日は転倒事故などに注意が必要です)

案内図

Googleマップ

▲JR蒲郡駅(南口)から徒歩で約30分です。

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レトロな街並を残す蒲郡 ノスタルジックな海辺の風景 竹島水族館
レトロな街(駅北側) 竹島園地(海側) 竹島水族館

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