方位磁針の示す「北=磁北」が真北より西にずれる偏角

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方位磁針が示す磁北は
5年前に比べ西に0.3°ずれる

国土地理院の地磁気の地理的分布「磁気図2020年版=2022年2月発表」によると、偏角(真北と方位磁針が示す磁北)は、2015年と比較し磁北が西に0.3°(全国平均)ずれたと発表。

2020年の偏角
[目次]

県庁所在地の偏角と変化量

2015年と2020 年の1月1日現在における、都道府県庁所在地の偏角値(°=度)および5年間と50年間の変化量を掲載しています。データーは国土地理院の日本各地の偏角(PDF)から出典しています。(元データーには1970年の偏角も掲載されていまが、下記表では省略しています)

偏角(磁気偏角)は真北(北極点)と、方位磁針が示す磁北(西向き)です。

北海道から名古屋

都市偏角変化量
201520205年間50年間
札幌9.49.7+0.3+1.0
青森8.48.7+0.3+1.0
盛岡8.38.6+0.3+1.1
仙台8.38.6+0.3+1.3
秋田8.58.8+0.3+1.0
山形7.27.5+0.3+1.0
福島7.78.1+0.4+1.3
水戸7.27.5+0.3+1.2
宇都宮7.67.9+0.3+1.2
前橋7.78.0+0.3+1.3
さいたま7.37.7+0.4+1.4
千葉7.27.5+0.3+1.3
東京7.37.6+0.3+1.3
横浜7.37.6+0.3+1.3
新潟8.48.7+0.3+1.4
富山8.08.3+0.3+1.3
金沢8.08.3+0.3+1.3
福井8.18.5+0.4+1.3
甲府6.36.6+0.3+1.1
長野7.68.0+0.4+1.3
岐阜7.88.1+0.3+1.6
静岡6.97.2+0.3+1.4
名古屋7.78.0+0.3+1.7
7.37.7+0.4+1.5

大津から那覇

都市偏角変化量
201520205年間50年間
大津7.67.9+0.3+1.4
京都7.67.9+0.3+1.4
大阪7.37.6+0.3+1.4
神戸7.57.8+0.3+1.5
奈良7.57.9+0.4+1.6
和歌山7.47.7+0.3+1.5
鳥取8.48.5+0.1+1.5
松江8.18.4+0.3+1.6
岡山7.57.9+0.4+1.4
広島7.47.8+0.4+1.5
山口7.37.7+0.4+1.5
徳島7.37.7+0.4+1.5
高松7.57.9+0.4+1.6
松山7.27.5+0.3+1.5
高知7.37.7+0.4+1.7
福岡7.47.7+0.3+1.7
佐賀7.27.6+0.4+1.8
長崎6.87.2+0.4+1.7
熊本6.77.2+0.5+1.7
大分7.27.6+0.4+1.6
宮崎6.67.0+0.4+1.7
鹿児島6.87.2+0.4+1.7
那覇5.05.5+0.5+2.0
日本で偏角が大きい場所と小さい場所
  • 最大:北海道中頓別町の上頓部(かみとんべつ) 西向き約 11.2 °
  • 最小:南鳥島 西向き約 0.2°
偏角が変化する原因

偏角は過去50年間で西向きに約1.4°変化したということです。

国土地理院によると、地球内部で発生している磁気が地球規模で複雑に分布していること、磁気が刻々と変化していることによるものとされています。

偏角の変化による影響

カーナビなどGPSを利用した位置測定

自動で修正されるため、影響はないということです。

スマホアプリ(電子コンパス)

アプリによって違いがあるようですが、多くは地球の微弱な地磁気を検知する磁気センサーで測定しています。こちらも自動で修正されるため、影響はないということです。(精度は公表されていないようです)

方位磁針(磁石)を使った登山など

登山などでは地図上の北と真北にわずかなズレが生じることも

地図上(印刷されたもの)の真北と、方位磁針が示す北(磁北)とはズレが生じます。古い地図などでは差が大きくなる場合もあります。スマホなどが使えない環境では、注意する必要があります。

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